はじめに
今回は初めてクラシック・コンサートに行ってみたい あなたに、楽しみ方や事前の準備、会場でのマナーをお伝えしようと思います。私はこれまで、約150回ほど クラシック・コンサートに出かけています。それは近くのコンサート会場や都心のホール、はたまたヨーロッパの劇場まで足を運んでいます。そこで得られる楽しみや感動を皆さんにお届けしたく、この記事を書くことにしました。
クラシックは敷居た高いと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、そんなことはありません。ちょっとしたマナーをしることで、何倍も楽しめますよ!
さあ、気軽にクラシック・コンサートに出かけてみましょう ♪ 🎹
コンサートの醍醐味は?
コンサートの醍醐味は何と言っても生演奏の臨場感です。
それと音色の美しさ、身体中で味わえるスケールの大きさ、振動、そして指揮者・演奏者の気迫も大きな魅力です。
彼らと観客が一体となった瞬間は、忘れることができない感動を得ることになるしょう!

またコンサートホールは、その美しい建築物と共に、それぞれ特有の響きを持っており、現地でしか味わえない非日常を感じとることができます。
ちょっとお洒落をして、お出かけしてみませんか?
クラシック・コンサートは、私達の感性を磨き、日常の生活を少し豊かにしてくれる素敵な体験なのです✨
どんな人が来ているの?
私がよく通っているコンサートホールは約1,800人収容できます。流石に1,800人も居ますと、いろんな方々がいらっしゃいますので、あまり周りを気にする必要はありません。
公演する楽団や指揮者によって多少の違いはあるかもしれませんが、中高年の割合が多いように感じます。しかし学生さんもいますし、会社帰りのデートでいらしている方、近所のお友達と見えられているご婦人やご夫婦など、幅広い年代の方が足を運ばれています。
最近では、文化庁による「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」により、来場時に小学生~18歳以下を対象に、無料で招待する公演も開催されていますので、少し賑やかな雰囲気になる場合もあります。
ただ、都心のコンサートホールに海外の有名なオーケストラが来日しますと、著名人の方を目にする機会があるかもしれません。
国内では「サントリーホール」が有名ですね。国際的にも評価が高いようです。
公式HPはコチラ
コンサートに行くまでの流れ
ここでは、コンサートに実際に行くまでの実際の流れを説明したいと思います。
< コンサートに行くまでの流れ >
① 行きたいコンサートを選ぶ。
② チケットを購入する。
③ 予習する。
④ 当日の服装を決める。
④ 当日持参する物を準備する。
以上を意識しながら進めて参ります。

① 行きたいコンサートを選ぶ
ここでは クラシックコンサートの選び方について説明しようと思います。
< 選ぶ要素 >
① 日 時 : 平日だと仕事帰りになるので、確実に到着できる時間のコンサートにしよう。
② 演 目 : 知っている曲だと楽しみが倍増。初めのうちは演目が最も重要な割合を占める。
③ 料 金 : 数千円~数万円。無理の無い範囲で出費できる額を決めよう。
④ 演 奏 者: 最初はあまり気にする必要はないと思います。まずは雰囲気を楽しもう!
ここで一番大切なのは、②「演目」だと感じています。できれば知っている曲や有名な曲を選びましょう。
知らない曲を当日はじめて聴いても、なかなか楽しめません。
皆さんがアーティストのコンサートに行くときも、知っている曲だと乗れますよね。それと同じです。
また、その時は知らない曲でも、有名な曲の方がとっつきやすく、当日楽しめる可能性が高いです!
今回は、まずはクラシックコンサートを体験してもらうことを前提に話をしていますので、いきなり高額な演奏会に行く必要は無いと思いますし、演奏者についてもこだわる必要は無いと思います。
② チケットを購入する
チケットには、S席 ~ C席など価格によって振り分けがあります。ここではオススメの席の選び方をお伝えします。
それは「ステージが見える席を購入する」です!
コンサートって音が大事なのに、視覚が優先!?と思われるかもしれませんが、私の経験上、視界が良好な場合はストレス無く聴く事に集中できます。これは特に重要です!

例えば左図の様な座席表があったとします。
そこでオススメなのがピンクで色分けした座席です。
ここだと視界を遮られる可能性が低く、仮に前の座席の人が大きくても、すこし通路側に身を乗り出すことができますので、視界が確保されます。
個人的には2階や3階の最前列が好きです。
視界を遮ること無くステージを見渡せますし、音響も良好だと感じています。
会場によっては、前の座席を被らないように、席が半分づつずれている場合もありますし、チケット購入前に、会場の座席表を確認することをオススメします。
またHPにて座席からの見え方を提供している場合もありますね。
ただ座席に関しては、個人の好みもありますし、演奏家の表情が見たい場合には、ステージに近い席でも良いでしょう。会場にもよりますが、ステージからある程度距離を置いた方が、各楽器の音が調和するとも言われています。
また購入方法は コンサートホール の E-チケットが便利かもしれません。
< メリット >
・ チケットを忘れることがあってもスマホを忘れる可能性は低い。
・ 購入履歴が残るため、スマホの調子が悪くても入場できる場合がある。(名前で入場できた経験有り)
あとは予算との兼ね合いで、好みの席を選びましょう。
③ 予習する
これからは、よりコンサートを楽しむ方法をお伝えしたいと思います
それは予習をすることです!! これはかなり重要です!
今では YouTube等で気軽にどんな曲も聴く事ができるので、コンサートの演目は2~3回 事前に聴いておくことを強くオススメします!
演目の理解度が深まると、当日の自身のノリがかなり違ってきますので、予習は必須です!
ただ、ちゃんと時間を作らなくても、何かをしながら2~3回聴いておくだけで全然違います。家事をしながら、勉強をしながら聴き流すだけでも効果はあります。
これが全くの初見になると、退屈に感じてしまい、せっかくの時間とお金が有効に使われなかった気持ちになってしまいます。
気持ち良く過ごすためにも、楽しみながら事前に演目を聴いておきましょう♪
④ 当日の服装を決める
いよいよコンサート当時に近づいてきました。さて当日はどんな服装で行くと良いのでしょうか?
お仕事帰りできたら、そのままの服装で良いでしょう。
スーツやジャケット、襟付きのシャツ、キレイ目のカジュアルで十分だと思います。あまり華やかにする必要はありません。ただ、気を付けたい服装として
・破けたジーンス
・短パン
・Tシャツ
・サンダル
などの服装で入場を断られることは無いとは思いますが、初回だけは「ちょっとキレイ目」で行かれる事をオススメします。その方が当日 服装を気にすることもないし、安心してコンサートを楽しめます。
そしてその際に、他の方がどんな服装できているか確認し、今後の自分の服装に当てはめると良いのです。
女性の方は、帽子や髪型をお団子にするのは控えた方が良いです。なぜなら後の方の視界を遮ってしまうからです。ちょっとした気配りですね ✨
⑤ 当日持参するものを用意する
だんだんと準備が整ってきましたね。それでは当日持参する物は前日までに用意しておきましょう。
< 必須 >
・チケット :これが無いと入場できません。事前に上衣やバックに入れておきましょう。
・ハンカチ or ハンドタオル:咳って突然でるんです。エチケットとして持参し、咳をするときはハンカチで
口を覆いましょう。
< あったら良いもの >
・のど飴、マスク :空気が乾燥した時期は、のど飴やマスクで咳を抑えます。
これらは周りの方への配慮ですね。準備ができていると、気兼ねなくコンサートを楽しめますよ!
コンサート会場での振る舞い
さあ いよいよ演奏が始まります。そこでちょっとしたマナーを紹介します。
さて、コンサート当日になりました、前日まで準備した物を持参して、コンサート会場に行きましょう!
そこで気を付けたいことをお伝えします。
① 入場 ~ 公演開始
入場 ~公演開始 までの当日の流れです。余裕を持って準備できれば、落ち着いて演奏会を楽します。
・ 20分前には会場に着く : 以下のことを考えると20分前には着きたいところです。
・ チケットを見せ入場する : 紙チケットや E-チケットを見せ入場します。
・ 大きな荷物やコートはクロークに預ける : 冬場は荷物が多くなるので、クロークに預けましょう。
・ トイレを済ませる : 事前にトイレは済ませよう。特に女性は長い列になるので注意
・ パンフレットに目を通す(できれば) : 演奏者や演目の解説があるので、時間があれば読んでみよう!
・ スマホの電源を切る or マナーモード : 着信音やアラームが鳴ると、とっても恥ずかしいです(笑)
・ ハンカチを手元に置く : 咳は突然やってくるので、ハンカチは手元に置いておこう。
特別な事はありませんが、一つずつ準備をしましょう。冬場はあらかじめ のど飴を舐めておくと良いですね。
② 演奏中のマナー
クラシック音楽が1曲が長く、30分から1時間くらいあります。今回は演奏中のマナーのマナーについて説明しますね。
< 演奏中のマナー >
・身を乗り出さない :身を前に乗り出すと、後ろの人の視界を妨げることになります。
・身体や頭を揺らさない:ノリたい気持ちは分かりますが、前の人の身体が動くと気になってしまいます。
・咳はハンカチで覆う :咳は響くし、衛生的でないため、ハンカチで覆いましょう。
・楽章間の拍手はしない:周りの人が拍手をはじめたら、拍手をしよう! 👏
これらは ほどんど 演奏者は周囲への配慮ですね。できるだけ皆で気持ち良く聴きたいものです。
それと難しいのが拍手のタイミングです。クラシック音楽は1曲が3つや4つの楽章に分かれている場合が多いですが、楽章間の拍手はしないことがマナーとされています。(オペラなどは曲間でも拍手しますが)
拍手のタイミングは、曲が終わって周囲が拍手をはじめたら、一呼吸おいて始めると良いと思います。
たまに学生が多い時は、知らずに楽章間に拍手をするので、それにつられる人もいらっしゃいます。
大きな問題ではありませんけどね。
またコンサートホールのHPにも、演奏中のマナーが記載されていることがあります。
③ 休憩時間
クラシックのコンサートでは、一般的に第1部と第2部の間に20分間位の休憩があります。
その時間も含めて楽しみたいものです。
< 休憩時間 >
・ ドリンク & おしゃべり: ジュースやアルコールを飲みながら、お友達と楽しく歓談しましょう。
海外に行くとコンサート会場は社交の場だなぁとつくづく感じます。
時にはシャンパンが提供される場合もありますよ!
・ トイレに行く : 休憩時間にトイレは済ませよう。特に女性は長蛇の列になっている場合が
あるので時間にゆとりを持って行動しましょう。
・ チャイムで席に戻る : 休憩時間が終わりに近づくとチャイムが鳴るので、座席に戻りましょう。
④ 終演
第2部の演奏が終わったら、演奏者に対し、感謝の意を込めて 沢山拍手をしましょう。
中には「ブラボー!!」と叫ぶ方もいらっしゃいます。

拍手は数分間続きますので、はじめて行った方は、かなり長く感じると思います。
演奏後、指揮者が3回くらい出入りをしますので、周囲に合わせて拍手をすると良いです。
また アンコールで演奏される場合がありますので、それも楽しんでくださいね。
プログラムとは違って、演奏者も観客もリラックスした雰囲気で心地よいものです ✨
最後にコンサートの思い出として、CDを購入するもの良いかもしれません。
後日、このCDはあの時のコンサート。。。良い思い出になるでしょう。
コンサートで充実した時間を過ごした帰りには、きっと鼻歌を歌っていますよ!
おわりに
今回は、初めてクラシック・コンサートに行くかたに向けて、記事を書いてみました。
いろいろと面倒だなぁと思われたかもしれませんが、事前の準備と周囲への気配りで、コンサートそのものが、何倍も楽しくなります。
始めは不安もあるかもしれませんが、一度経験してしまえば、次回からは より楽しめるようになっていきます。
美しい音色、演奏者と観客の一体感、静けさ息を飲む瞬間など、部屋で聴く音楽とは、また違った楽しみを味わえます。
クラシック音楽は幅がとても広く、そして奥深く、数年間で飽きることはありません。
一生の楽しみとして、皆さんの人生が豊かに彩られることを願っています。
さあ、クラシック・コンサートに出かけてみましょう ♪ ✨