はじめに
今回はオペラの楽しみ方についてお伝えしようと思います。オペラなんて敷居が高くて、とても私が楽しめるものではない!と思ってらっしゃる方もいらっしゃるのでしょうか? 最初は誰でも不安があると思います。
でも大丈夫です。幼少期から音楽に触れていた訳でもなく、楽器を演奏できない私が、ヨーロッパの劇場に足を運ぶまでになった経験を基に、皆さんにオペラの楽しみ方をお伝えしようと思います。
オペラはオーケストラとは またちょっと違った楽しみや感動があります。この感動を皆さんと一緒に分かち合いたい気持ちが大きく、この記事を書くことにしました。

オペラは敷居が高いし難しいと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、そんなことはありません。
皆さんのなかには、ミュージカルや舞台がお好きな方もいらっしゃいますよね。実は「歌って演じる」ということにおいては共通しています。
また実際に劇場に行かなくても楽しむ方法はありますし、劇場に足を運ぶ際にも、ちょっとしたマナーやコツを知ることで、何倍も楽むことができます!
それにストーリーや感情表現も分かりやすく、多くの人が楽しめるエンターテインメントなんです。
さあ、気軽にオペラを楽しんでみましょう ♪
オペラって何? ~ 歌って演じる総合芸術 ~
オペラとは、簡単に言えば「音楽で語られるドラマ」です。台詞の代わりにすべてが歌で進み、登場人物の感情やストーリーの展開を、声と音楽で表現していくのが特徴です。
しかし、オペラの魅力はそれだけにとどまりません。圧倒的な歌唱力を持つ歌手の表現力、美しいオーケストラの生演奏、豪華な衣装や舞台美術、そして時には映画のように緻密な演出まで。。。
まさに「総合芸術」と呼ばれるにふさわしい舞台なのです。
「クラシック音楽はよくわからない」「外国語だと楽しめないかも」と不安に思う方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。オペラのストーリーはシンプルなものが多く、国内の劇場では日本語の字幕も表示されます。むしろ、言葉がわからなくても、音楽と演技の力で「感情」がストレートに伝わってくるのがオペラの凄さだと思います。
たとえば、悲しい場面では自然と胸が締めつけられ、愛を歌うシーンでは心が熱くなる。言葉を超えた「感情の劇場」 それがオペラなのです。
どこで観られるの? ~意外と身近なオペラ~
「オペラって、海外に行かないと観られないんじゃないの?」そんなふうに思っている方も多いかもしれません。でも実は、オペラは意外と私たちの身近にある芸術なんです。 まずは私のオススメの順番にご案内しますね。
① 映画館で楽しむ
私が最初にオススメするのは、映画館で楽しむです。
実は海外の一流の劇場での公演を映画館で気軽に楽しめるプログラムがあるのです。
それは、ロンドンのロイヤルオペラハウスと、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のライブビューイングです。
どちらも世界最高峰の劇場であり、その舞台を「大画面」「字幕付き・解説付き」「低価格」で楽しむことができる、なんとも贅沢な体験です。
私も良く映画館で視聴していますが、実際の劇場よりもアップで出演者の表情が見れますし、字幕も映画同様に表示されますので、鑑賞に集中できます。また舞台裏や出演者へのインタビューも垣間見ることができ、映画版ならではの楽しみも多く織り込まれています。
映画としては少し高額になりますが、劇場での価格の約1割程度の価格で、これだけ楽しめるのは、とても幸せなことだと思います。それに気軽な服装で出かけられるもの大きな魅力ですね。
余談ですが、この前 映画館に行ったら、ねじり鉢巻きをしたおっちゃんが、最前列で観ていました(笑)
参考:鑑賞料金
一般料金 3,700円 学生料金 2,500円(2025年4月現在)
② 劇場で楽しむ
オペラと言えば、海外の劇場を連想される方も多いと思いますが、、日本国内にも本格的なオペラを楽しめる劇場があります。たとえば 新国立劇場は、日本を代表するオペラハウスです。
世界的な歌手が出演する公演も多く、演出も本格的で見応えたっぷりです。その他にも、大阪、名古屋、福岡など、地方都市にも素晴らしいオペラ公演を行う団体やホールがあります。
やはり生の舞台ならではの、臨場感や出演者との一体感を味わうことができます。これが映画やパソコンの画面上ではでは得られない感動に繋がります ✨
一度、劇場での感動を味わうことで、映画館や動画配信でも感情を移入することができるようになりますので、是非足を運ばれることをオススメします。
日本国内で公演がある場合は、舞台の脇などに字幕が表示されますので、安心して鑑賞することができますよ😊
③ 動画配信で楽しむ
そして、もっと手軽に楽しみたい方には、YouTube や サブスクでの視聴もオススメです。有名なオペラの映像が公式にアップされていたり、配信サービスでは高画質・高音質で楽しめる作品も多数あります。
ここでは、有名なアリアだけを聴いてみたり、好きな歌手を選んでみたり、まずは短い時間から触れてみてはいかがでしょうか。そして興味を持った作品を鑑賞してみるのです。
自宅でくつろぎながら、オペラの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「敷居が高そう」と思われがちなオペラですが、実は私たちのすぐ近くにも扉は開かれています。まずは一歩、気軽にのぞいてみてください。そこには、日常を少しだけ豊かにしてくれる、特別な時間が待っていますよ♪
まずはここから ~ オペラの名場面 ~
「オペラに興味はあるけど、なにから始めていいかわからない」そんな方のために、オペラの名場面をご紹介します。
ストーリーはさておき、まずは耳で感じてみましょう! 圧倒的な歌声のパワーでオペラの世界が広がります。
まずは、はじめての方にもおすすめのアリアをご紹介しますね!
① ヴェルディ『リゴレット』より「女心の歌」
ヴェルディのオペラ《リゴレット》の中でも圧倒的な人気を誇るアリアです。
「女の心は風のように変わりやすい」という皮肉を込めた歌詞に、明るく軽やかな旋律が重なり、皮肉なのにどこか陽気な雰囲気を醸し出しています。
20世紀最高のテノール歌手 ルチアーノ・パバロッティ
彼の豊かで明るい歌声とチャーミングな雰囲気が魅力的ですね。
② プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」
プッチーニが描いた、わずか1幕の喜劇《ジャンニ・スキッキ》。その中で娘ラウレッタが父に恋人との結婚を願う場面で歌う、愛らしくも切ないアリアです。
短いながらも情感豊かで、オペラ初心者にも非常に人気のある一曲。映画やCMでもよく使われています。
ロシア出身のソプラノ歌手 アンナ・ネトレプコ
スター性にあふれる舞台姿と、情熱的な歌唱が魅力です。とても美しいですね ✨
③ モーツァルト『魔笛』より「夜の女王」
モーツァルトの傑作《魔笛》の中でも、最も有名なアリアのひとつ。
怒りと憤りを爆発させる夜の女王が、娘に復讐を命じるという激しいシーンで歌われます。
超高音の技巧を駆使する難曲ですが、華麗さと迫力を併せ持つ圧巻の場面です。
ドイツ出身のソプラノ歌手 ディアナ・ダムラウ
特に「夜の女王」役は彼女の代名詞とも言えるほどで、まさに圧倒的です!
まずは「1曲」 ~ オペラの世界へ ようこそ ~
オペラというと「高尚なもの」「難しそう」と感じていた方も、この記事を通して「思ったより身近かも」と感じていただけたのではないでしょうか。
美しい音楽、胸を打つドラマ、そして人の声の力が織りなすオペラは、まさに “ 音楽と物語の総合芸術 ”
難しい知識がなくても、まずは一曲聴いてみるだけで、あなたの感性に響く瞬間があるはずです。
今回ご紹介したアリアを通して、ぜひ “音楽としてのオペラ” にふれてみてください。
夜のリラックスタイム や ふとした合間に、スマートフォンからでも十分楽しめます。
そして、「ちょっといいかも」「この曲、好きかも」と思えたなら。。。
次はぜひ、劇場へ足を運んでみましょう。
次回は、”オペラを観に行く” 楽しみ方をご紹介します。
そこでは服装のマナーや楽しめるちょっとしたコツなど、初めての方でも安心して楽しめるヒントをお届けします。
きっと あなたの琴線に触れる瞬間に出会えるはすです。
さあ、あなたのオペラ体験を、ここから始めてみませんか♪ ✨