ココマイスター・ハイフライヤー 3年間の使用感と経年変化

ファッション

はじめに

3年間使用した、ココマイスター・ハイフライヤーの経年変化についてお伝えします。実に美しいお財布ですが、水染めコードバン特有の水や汗に対する弱さも露呈しています。
特に水染めコードバンをこれから購入しようとしている人には、参考になるのではないのでしょうか。

購入の経緯

まず購入の経緯です。他の記事でも記述しておりますが、退職金を元手に2022年より資産運用を開始したいと思っていました。それまで大峡製鞄製のコードバン 2つ折り財布を2004年より十数年使用してきましたが、傷が入ったり、艶が無くなってきたりと、少し疲れてきましたので、そのタイミングで財布を新調しようと考えたのです。

そこで「お金持ち」はどんな財布を使っているのか? ということを調べたところ、上質な長財布を使っている人が多いとの結果に辿りつきました。
お札をストレス無く曲げずに保管できるため、お金も気持ちが良いと。。。

なるほど、一理ありそうですね。それで早速 長財布を調べることにしました。
そこで いろいろと調べていく中で、「長財布マニア」というサイトに辿りつきました。
いろんなメーカーの特徴の説明もありますね。ありがたいです。

ここで 新調する財布の条件を整理してみました。
・上質で長く使えるもの。
・美しい仕上がりであること。
・デザインがシンプルであること。
・「お金もち」になれそうなもの。

以上の条件を自分なりに検討した結果、ココマイスターの「ハイフライヤー」に決定しました!

画像引用:ココマイスター公式オンラインショップ マイスターコードバン・ハイフライヤー

<購入に至った決め手>
・水染めコードバンが美しい
・内装のマルティニレザーが魅力的
・裁断面の「コバ塗り」が美しい
・角が適度に丸みを帯びており、
 つぶれにくそう。

以上が購入に至った決め手となりました!
しかしココマイスターは実店舗も限られており、生産量もわずかです。
そこで 会員登録を済ませ再販売お知らせメールを受取ることにしました。
すると登録から約1ヶ月後にメールが届きましたので、販売開始日時に[ポチッ」と注文し、無事に入手することができました。

マイスターコードバン・ハイフライヤー 「ボルドーワイン」外装

実に美しいです ✨
コードバンの透明感、縫製の精度、無駄の無いシンプルなデザイン、裁断面にニスを塗った「コバ塗り」など完成度の高さを感じます。
今回はコードバンらしさが一番味わえる「ボルドーワイン」カラーにしましたが、正解でしたね。

裁断面の「コバ塗り」
マイスターコードバン・ハイフライヤー 内装はマルティーニレザー
もう 2億円入っている!?

こちらが内装です。
マルティーニレザー特有のシボと呼ばれる牛のシワ模様が際立っています。一般的なヌメ革とは違った、独特の雰囲気を醸し出していますね。

なお 使い始める前に財布にお金を入れ、しばらく寝かせると、ご縁が続くとの記事を読みましたので、1万円札を折り、2億円に見立てたお札を入れて、数日間寝かせました!

そして 2022年3月26日
一粒万倍日+天赦日+寅の日の
最強開運日に、これからもお金にご縁があるよう願いを込めて財布を新調したのです😊

使用感と経年変化

話は飛びますが、2022年3月の使用開始から約3年が経過しました。(2025年2月末現在)
さすがに しっかりとした製品でありますので、使用する際の安定感を感じます。ファスナーや縫製の崩れなどはありません。
また 資産運用の成果も想定よりかなり早く進行しており、こちらの効果もいかんなく発揮されております。
しかし その一方で、とても残念なことになっていることがありました。。。

3年使用した水染めコードバン「ハイフライヤー」

表革の経年変化です。
表革全体に傷と水ぶくれが多数発生しています。
私は身の回りの物を雑に扱うタイプではありません。ほとんどの物は良いコンディションを保ち使い続けています。しかし財布だけは。。。

とても悲しいです。
まだ使い始めて3年です。
水染めコードバンは水や汗に弱いと聞いていましたが、ここまでとは。。。

コードバンに限らず、皮革には顔料系と染料系があり、顔料系は皮革の上に色素が付着しているタイプです。言ってみれば一種のコーティングですね。その一方で染料系は色素が皮革内部に浸透しているタイプです。従って表面のコーティングが無い分、皮革本来の味わいが楽しめますが、水や汗に弱いのです。水染めコードバンは染料系になりますね。これまでは 大峡製鞄のコードバンを使用してきましたが、こちらは顔料系だったのです。

しかし こうなった原因は、予想がついています。

・コロナ禍で手洗い、消毒の機会が増え、濡れた手のまま扱った。
・もともと手にかなり汗をかくタイプであり、その汗を吸ってしまった。
・水や汗に対する認識が少し甘かった。

以上が考えられます。これはココマイスターの商品だけでなく、他社の水染めコードバンの製品でも同じ結果になったでしょう。ココマイスターさんを責める気持ちはありません。
しかしどうにか、また綺麗な状態で使いたい!
と言う訳で、現状が把握できる写真を添付し、これからも末永く愛用したい旨も記入し、ココマイスターさんに修理の相談をしてみました。

その回答は。。。

・革に出来てしまった表情となるため、お直しやメンテナンスにて元へ戻すことが出来かねる。
・表革の張替については承っていない。
・ポリッシングブラシやポリッシングクロスによる乾拭きもしくはご使用の中での擦れによって
 膨れた部分がだんだんと目立ちにくくなってくる。

丁寧にご回答頂きましたが、要約すると以上の内容でした。無念です。。。

そこで、まず自分で磨いてみることにしました。

3年経過 お手入れ後の「ハイフライヤー」外装

ステインリムーバーで汚れを落とした後、コロニル「ディアマンテ」で磨いてみました。
汚れが取り除かれ、潤いが増した感じにはなりましたが、傷や水ぶくれはそのままです。

小銭入れの内部は、かなり汚れていましたね。

ステインリムーバーで取り除いた汚れ
3年経過後の「ハイフライヤー」内装

こちらは内装の写真です。
よく触る部分は黒く見えますが、これは革本来の油分がにじみ出て、あめ色に変化している状態です。

これは ねらい通りですので、内装に関しては、想定通りの経年変化です。

しかし まだ3年
しっかりとした財布の寿命は10年位と思っています。
どうにかこの状態を改善し、また愛着を持って使い続けたいです。

しかもこの財布は2億円を記憶しており、私をそこまで連れて行ってくれるものと信じています。そのためにも、自分のできる限りの事はやってみようと思います。

これから

今回は、ココマイスター「ハイフライヤー」の経年変化についてお伝えしてきました。
これから同製品もしくは染料系の「水染めコードバン」の製品の購入を検討していらっしゃる方には参考になったのではないのでしょうか。手に汗をかく人は要注意です!
しかし この状態を放置しておく訳にはいきません。
次回は、傷や水ぶくれが発生している この状態を補修している状況をお伝えしようと思います。
「美しさを取り戻したい!」その一心で取り組みました。お楽しみに ✨

水ぶくれ補修についてはコチラ ⇒「 復活!? コードバンの水ぶくれの補修

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